家族信託の相談先と費用の比較おやとこ・ファミトラ・専門家に直接頼む違い

親と子が並んで家族信託の相談先の資料を見比べるイラスト

家族信託の相談先は、設計から手続きまで窓口をまとめる家族信託サービス会社と、司法書士や弁護士に直接頼む方法に分かれます。サービス会社は初期費用の下限が公開されていて、おやとこは231,000円(税込)〜で信託財産の1.1%、ファミトラは100,000円(税抜)〜で、どちらも契約書作成や登記などの実費が別にかかります。家族信託は親本人に判断能力があるうちしか組めないため、費用を比べる前に相談の時期を逃さないことが先です。

目次
  1. 費用を比べる前に相談の時期を確かめる
  2. 相談先は2つの型に分かれる
  3. 2社の料金を同じ項目で比べる
  4. 初期費用とは別にかかる実費
  5. 状況別の相談先の選び方

状況を整理する

この記事でわかること

  • 家族信託の相談先の2つの型
  • おやとこ・ファミトラの初期費用、月額費用、実費の比較
  • 初期費用とは別にかかる実費の内訳
  • 状況別の相談先の選び方

費用を比べる前に相談の時期を確かめる

家族信託は、親が子などに財産の管理を任せる親本人との契約です。親に契約の内容を理解できる判断能力があるうちにしか組めません。判断能力が十分でなくなった後は、家庭裁判所が関わる法定後見制度を使うことになります。

どちらが合うかは、家族信託と成年後見の違いで整理しています。家族信託を選ぶなら、相談先の費用を比べるより先に、相談を始める時期を逃さないことが大切です。

相談先は2つの型に分かれる

相談先の型 費用の決まり方 向いている人 向いていない人
家族信託サービス会社 おやとこ、ファミトラ 設計・窓口の初期費用(財産額で計算)+月額費用+専門家の実費 何から始めればよいか分からず、設計から手続きまで窓口をまとめたい 財産が少なく、契約書の作成だけ頼みたい
司法書士・弁護士に直接 地域の司法書士事務所、法律事務所 事務所ごとの報酬+実費 相談したい専門家が決まっている、財産の範囲が単純 専門家を自分で探して比べる時間がない

2社の料金を同じ項目で比べる

2026年9月16日に、家族信託の組成サポートの料金を公式サイトで公開していた全国対応の2社です。

項目 おやとこ ファミトラ
運営 株式会社こころのカンパニー 株式会社ファミトラ
初期費用の下限 231,000円(税込)〜 100,000円(税抜)〜
初期費用の決まり方 信託する財産の額で計算(1億円まで1.1%、1億円超〜3億円まで0.55%) 公式サイトの質問欄には計算方法の記載を確認できず(サービスガイドで案内)
月額費用 2,728円(税込)〜(契約後の継続サポート) 月額費用あり(金額の記載を確認できず)
別にかかる実費 契約書作成の弁護士費用、登記の司法書士費用 契約書作成の弁護士費用、公正証書化、信託口口座の開設、登録免許税、登記の司法書士費用
無料相談 あり あり
対応エリア 全国(離島など日当がかかる場合あり) 全国(交通費がかかる場合あり)

おやとこは税込、ファミトラは税抜の表示です。ファミトラの100,000円(税抜)は税込で110,000円です。

おやとこは初期費用を財産額の1.1%で計算するため、信託する財産が2,100万円を超えると下限の231,000円を上回ります(2,100万円×1.1%=231,000円)。実家と預金の一部だけを信託するのか、全部を信託するのかで初期費用が変わります。

初期費用とは別にかかる実費

どちらの会社も、初期費用に次の実費は含まれていません。見積もりは初期費用と実費を分けてもらうと比べやすくなります。

実費 払う相手 変わる条件
信託契約書の作成 弁護士など 契約の内容と財産の種類
公正証書にする費用 公証役場 信託する財産の額
信託口口座の開設 金融機関 金融機関ごとの取り扱い
不動産の登記 司法書士(報酬)、国(登録免許税) 不動産の評価額と数

実家を信託に入れると、登記の費用がかかります。預金だけを信託する場合は登記は要りません。何を信託に入れるかを家族で先に話しておくと、見積もりの幅が狭まります。

状況別の相談先の選び方

いまの状況 まず検討する相談先 理由
家族信託が合うか分からない、何から始めればよいか分からない 家族信託サービス会社の無料相談 後見制度など他の方法を含めて、合うかどうかから確かめられます
信託する財産が実家と預金の一部で、額が大きくない 初期費用の計算方法が分かる会社と、司法書士の見積もりを並べる 財産額で計算する初期費用と、事務所の報酬のどちらが低いかは財産の額と内容で変わります
相談したい司法書士や弁護士が決まっている 専門家に直接 窓口の費用がかからず、専門家と直接設計を詰められます
相続税のことも一緒に考えたい 税理士の相談も並行 税理士会も相続・信託の無料相談会を開いています(日本税理士会連合会)。探し方は相続税の税理士の探し方比較で整理しています

どの相談先でも、何を信託に入れるか、初期費用の計算、別にかかる実費をそろえた見積もりで比べます。

よくある疑問

よくある質問

家族信託の費用は全部でいくらかかりますか?

2026年9月16日の確認で、おやとこは初期費用231,000円(税込)〜(信託財産の1.1%で計算)と月額2,728円〜、ファミトラは初期費用100,000円(税抜)〜と月額費用でした。どちらも契約書作成や登記、公正証書などの実費が別にかかるため、総額は見積もりで確認します。

親が認知症と診断されてからでも家族信託はできますか?

家族信託は親本人が契約の内容を理解して結ぶ契約のため、判断能力が十分でなくなった後は組めません。すでに判断能力が低下している場合は、法定後見制度を検討します。

家族信託の会社と司法書士に直接頼むのはどちらが安いですか?

一概には言えません。サービス会社は設計と窓口の費用を初期費用として明示し、契約書作成や登記は提携する専門家の実費になります。司法書士や弁護士に直接頼む場合は、事務所ごとに報酬が異なります。同じ財産の範囲で見積もりを取り、実費まで含めた総額で比べます。

選択肢を比べる

サービスと公的な選択肢の比較

PR この比較表にはアフィリエイト広告が含まれます。公式情報をもとに編集部が整理しており、掲載順は推奨順位ではありません。

候補ごとの特徴・向いている状況・注意点
選択肢向いている状況確認したい注意点
家族信託のおやとこ(無料相談・問い合わせ)株式会社こころのカンパニー
  • 親の判断能力があるうちに、財産管理を家族信託で備えたい
  • 家族信託の設計と費用を、契約前に専門家へ相談したい
  • 家族信託は親本人に契約内容を理解できる判断能力があるうちしか組めない
  • 初期費用は信託財産の額や設計で変わるため、見積もりと対応範囲を書面で確認する
  • 身上保護(施設契約や医療同意の支援)は家族信託では担えないため、後見制度との使い分けを相談する

選定母集団:2026年9月16日に家族信託の組成サポートの料金を公式サイトで公開していた全国対応のサービス会社2社と、専門家へ直接依頼する方法

評価基準:初期費用の下限と計算方法、月額費用、初期費用に含まれないで別にかかる実費、対応エリア

調査日:

関連情報・信頼性

出典・参考資料

  1. 家族信託の「おやとこ」(2026年9月16日確認)
  2. ファミトラ(2026年9月16日確認)
  3. 法務省「Q3~Q15 法定後見制度について」(2026年9月16日確認)
  4. 日本税理士会連合会「相続、遺言、信託、成年後見制度に関する無料相談会等を全国で開催」(2026年9月16日確認)