遺品整理業者の料金比較公式料金表を間取り別に並べて依頼先の選び方を整理

居間のテーブルで3枚の料金表と間取り図を並べて見比べる娘のイラスト

公式料金表の「〜円から」は最少物量の下限で、同じ3LDKでも各社の下限は10.5万〜22万円と約2倍の幅があり、相場サイトの掲載額はさらに上に出ています。表の安さで1社に決めず、まず家族で動けるか・地域の業者を自分で探せるかで依頼先の型を選び、許可、追加料金、キャンセル料をそろえた書面見積もりで比べます。

目次
  1. 依頼先は4つの型に分かれる
  2. 公式料金表を間取り別に並べる
  3. 最低料金と相場は2倍以上離れている
  4. 料金表では比べられない確認点
  5. 状況別の依頼先の選び方
  6. 困ったときの相談先

状況を整理する

この記事でわかること

  • 自治体・専門業者・マッチング・紹介型の4つの依頼先の違い
  • 3社の公式料金表と2つの相場サイトの掲載額(1K〜4LDK)
  • 「〜円から」の下限と相場がどれだけ離れているか
  • 料金表では比べられない許可・追加料金・キャンセル料の確認点

依頼先は4つの型に分かれる

業者の名前を比べる前に、どの型の依頼先を使うかを決めると候補が絞れます。料金の決まり方と、家族が引き受ける手間が型ごとに違うためです。

依頼先の型 料金の決まり方 向いている人 向いていない人
家族と自治体の粗大ごみ お住まいの市区町村の収集 品目ごとの手数料 期限に余裕があり、近くに住む家族が仕分けと搬出を担える 遠方に住んでいる、退去期限が近い、物量が多い
専門業者に直接頼む 遺品整理プログレス、片付け堂、ワンズライフ 間取りと物量から現地見積もり 対応エリア内で、候補を自分で調べて2〜3社に絞れる 地域の業者を一から探す時間がない
マッチング型 くらしのマーケット 出店者が料金を掲載し、口コミを見て自分で選ぶ 料金と口コミを並べて、自分で比べて選びたい 事業者とのやり取りを誰かに任せたい
紹介・一括見積もり型 みんなの遺品整理、遺品整理110番 紹介された事業者が現地見積もり 地域の業者を探す手間を省いて相見積もりしたい 紹介後に複数の事業者から連絡が来るのを避けたい

どの型でも、最終的な金額は現地確認後の書面見積もりで決まります。型の違いは「候補を誰が探すか」と「誰とやり取りするか」の違いです。

公式料金表を間取り別に並べる

2026年9月16日に、公式サイトで間取り別の遺品整理料金を税込で公開していた3社と、間取り別の掲載額を公開している2つのサイトを並べました。金額はすべて各サイトの表示どおりで、「〜」は下限です。

間取り プログレス 片付け堂 ワンズライフ みんなの遺品整理 くらしのマーケット
1K 15,000円〜 40,000円〜 38,500円〜 33,473円〜 5万〜8万円
1LDK 30,000円〜 80,000円〜 88,000円〜 74,680円〜 13万〜16万円
2LDK 60,000円〜 120,000円〜 165,000円〜 122,670円〜 17万〜20万円
3LDK 105,000円〜 180,000円〜 220,000円〜 171,696円〜 21万〜24万円
4LDK 165,000円〜 記載なし 286,000円〜 214,774円〜 25万円〜

くらしのマーケットは同サービス内の2026年9月時点の掲載相場で、1LDKは「1LDK・2DK・3K」、2LDKは「2LDK・3DK・4K」、3LDKは「3LDK・4DK」、4LDKは「4LDK以上」の区分です。みんなの遺品整理は全国の掲載業者一覧に示された間取り別の金額です。

各社の料金ページに書かれていた条件も並べます。

項目 プログレス 片付け堂 ワンズライフ
料金に含むと明記された作業 仕分け、処分品処理、合同供養(段ボール2個まで)、貴重品探索、養生、搬出後清掃 料金ページに内訳の記載なし 梱包、搬出、清掃、車両、搬出代金等
対応エリア 全国(一部地域を除く) 料金ページに記載なし 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県
料金ページに記載された許可・認定 産業廃棄物収集運搬業許可、古物商許可 記載なし 遺品整理士認定協会の優良認定、古物商許可
見積もり 無料 下見・見積もり無料 無料、最短当日
追加料金 見積もり後の追加料金なし 追加料金なし 見積もり後の追加料金なし
キャンセル料 料金ページに記載なし 無料 料金ページに記載なし

3社とも料金ページに一般廃棄物処理業の許可の記載はありませんでした。記載がないことは無許可という意味ではありません。家庭ごみの運搬を自社で行うか、許可を持つ別の事業者や自治体と連携するかは、見積もり時に確認します。

最低料金と相場は2倍以上離れている

上の表でいちばん大事なのは、どの会社が安いかではなく、「〜円から」の下限どうしでも約2倍の幅があることです。

  • 3LDKの下限は、プログレス105,000円〜、片付け堂180,000円〜、ワンズライフ220,000円〜で、最も高い下限は最も低い下限の約2.1倍です
  • 1Kの下限は15,000円〜40,000円で、約2.7倍の幅があります
  • くらしのマーケットの3LDK・4DKの掲載相場は21万〜24万円で、プログレスの3LDKの下限の2倍以上です

下限は、物量が少なく、搬出しやすい条件での金額です。同じ間取りでも、押し入れや物置の量、階段、駐車位置で金額は上がります。下限の低さで1社に決めると、現地見積もりで大きく変わることがあります。

国民生活センターは、電話で20万円程度と聞いた後に30万円を請求された例を公表しています。2018年の報告書には、14万1,000円の見積もりに対して32万円を請求された例があります。料金表は予算の入口に使い、判断は書面で行います。

料金表では比べられない確認点

料金表の金額が近くても、次の4点が違うと最終的な負担は変わります。見積もりを頼むときに、候補すべてへ同じ質問をします。

確認点 なぜ比べる必要があるか 聞き方の例
家庭ごみを運ぶ事業者と許可 環境省は、家庭の廃棄物の収集運搬には市区町村の一般廃棄物処理業の許可または委託が必要と案内しています。産業廃棄物や古物商の許可では足りません 「回収した家庭ごみは、どの事業者がどの許可で運びますか」
追加料金になる条件 「見積もり後の追加料金なし」でも、見積もりに含まれない場所や作業の扱いは事業者ごとに違います 「見積もりに入っていない場所や物が出たら、どう決めますか」
キャンセル料 料金ページに記載がない事業者があり、紹介型では作業する事業者ごとに規定が異なります 「何日前から、見積額の何割がかかりますか」
買取りの扱い 買取り額を作業費から差し引くと、総額だけでは作業費の高さが見えなくなります 「作業費と買取り額を別の明細にできますか」

状況別の依頼先の選び方

最後に、状況から依頼先の型を決めます。

いまの状況 まず検討する型 理由
近くに家族がいて、退去や売却の期限まで数か月ある 家族と自治体の粗大ごみ 自治体の手数料だけで済む物は、民間に頼む量を減らせます
住まいが首都圏1都3県にあり、候補を自分で絞れる 専門業者に直接頼む 対応エリアが合う事業者なら、料金表と含まれる作業を直接比べられます
料金と口コミを見比べて自分で選びたい マッチング型 掲載料金と口コミを並べて、依頼先を自分で決められます
遠方に住んでいて、地域の業者を探す時間がない 紹介・一括見積もり型 住所と間取りを伝えれば、地域の事業者から見積もりを取る段取りを任せられます

どの型を選んでも、残す品と探す品を先に一覧にし、同じ写真と条件で2〜3社から書面見積もりを取ることは変わりません。準備の手順は遺品整理の費用相場と見積書の確認項目で詳しく整理しています。

困ったときの相談先

見積もりと請求が違う、キャンセル料を求められたなど、契約で困ったときは消費者ホットライン188から地域の消費生活センター等へつながります。粗大ごみや家庭ごみの出し方は、お住まいの市区町村の窓口で確認できます。

よくある疑問

よくある質問

遺品整理はどの業者が一番安いですか?

公式料金表の下限だけなら、2026年9月16日の確認で3LDKは遺品整理プログレスの105,000円〜が最も低く、片付け堂180,000円〜、ワンズライフ220,000円〜でした。ただし下限は最少物量の金額で、含まれる作業や対応エリアも違います。同じ条件を伝えた書面見積もりで比べてください。

料金表に「追加料金なし」とあれば見積額から増えませんか?

多くの場合「見積もり後の追加料金なし」という意味で、見積もりに含まれない作業や、見積もり時に見えなかった物量の扱いは事業者ごとに異なります。追加になる条件を書面に分けてもらい、説明と請求が異なるときは消費者ホットライン188へ相談できます。

紹介サイトやマッチングサイト経由だと料金は高くなりますか?

みんなの遺品整理は相談から紹介までを利用者に無料と案内しています。実際の料金は紹介・掲載された事業者の見積もりで決まるため、経由したかどうかより、同じ条件で複数の見積もりを取れているかで判断します。

選択肢を比べる

サービスと公的な選択肢の比較

PR この比較表にはアフィリエイト広告が含まれます。公式情報をもとに編集部が整理しており、掲載順は推奨順位ではありません。

候補ごとの特徴・向いている状況・注意点
選択肢向いている状況確認したい注意点
お住まいの自治体の粗大ごみ収集各市区町村
  • 家族で分別と指定場所までの搬出ができ、自治体の収集日を待てる
  • まず公的な処分方法と許可業者を確認したい
  • 対象品、申込方法、手数料、収集日、搬出支援の有無は自治体ごとに異なる
  • 家電リサイクル法の対象品、処理困難物、事業系ごみなどは粗大ごみ収集の対象外になる場合がある
  • 屋内からの運び出しに対応しない自治体もあるため、高齢者等向けの持ち出し支援制度の有無を確認する
遺品整理プログレス株式会社プログレス
  • 遺品の仕分け、探索、搬出などを一括で見積もりたい
  • 遠方の実家や物量の多い住まいを現地下見のうえで相談したい
  • 見積書に含まれる作業、含まれない作業、追加料金の条件、キャンセル料を契約前に確認する
  • 家庭ごみの収集運搬を誰が担い、作業場所の市区町村で必要な許可または委託を受けているか確認する
  • 残す品・探す品・触れない場所を一覧にし、処分前の確認方法を書面で共有する
片付け堂 遺品整理・生前整理株式会社片付け堂(実際の提供は各加盟店)
  • 仕分けから搬出、処分までまとめて相談したい
  • 対応店舗と地域の許可状況を確認して依頼先を選びたい
  • 対応地域・作業範囲・料金は店舗や現場条件で異なるため、対象店舗の書面見積もりを確認する
  • 家庭ごみの収集運搬について、作業場所の市区町村で有効な一般廃棄物処理業の許可または自治体委託の範囲を確認する
  • 追加作業、買取り、家電リサイクル対象品、キャンセル料を契約前に分けて確認する
くらしのマーケット 遺品整理みんなのマーケット株式会社(実際の作業は各出店者)
  • 地域の出店者を料金、作業内容、口コミで比較したい
  • 候補を絞ってから個別の作業範囲を確認したい
  • 契約相手と作業品質は出店者ごとに異なるため、口コミだけでなく見積書、作業範囲、キャンセル条件を確認する
  • 共通作業内容では一般ごみなどが回収対象外とされているため、対象外品の処分方法を市区町村にも確認する
  • 家庭ごみを収集運搬する場合は、出店者または連携先が地域で必要な一般廃棄物処理業の許可や自治体委託を受けているか確認する
遺品整理110番(全国対応の見積もり相談)シェアリングテクノロジー株式会社
  • 遺品整理をどの業者に頼むか決めかねていて、まず無料見積もりで相場を知りたい
  • 遠方の実家でも対応できる全国対応の業者に相談したい
  • 不用品回収単体の依頼は対象外のため、遺品整理として相談する
  • 見積もりに含まれる作業と追加料金の条件を書面で確認する
  • 買取・供養・特殊清掃などオプションの要否を先に家族で整理しておく

選定母集団:2026年9月16日に公式サイトで間取り別の遺品整理料金を税込で公開していた全国系・首都圏の専門業者3社、間取り別の掲載相場を公開していたマッチング型と紹介型のサイト2件、紹介型の見積もり窓口1件、広告ではない基準点として自治体の粗大ごみ収集

評価基準:間取り別の公式料金(税込・下限)、料金に含まれると明記されている作業、対応エリア、料金ページに記載された許可、見積もり・追加料金・キャンセル料の記載

調査日:

次の一歩

次に確認すること

判断を進める前に、地域の公的な窓口で使える制度と相談先を確認してください。

関連情報・信頼性

出典・参考資料

  1. 遺品整理プログレス「費用のご案内」(2026年9月16日確認)
  2. 片付け堂「料金表」(2026年9月16日確認)
  3. 遺品整理ワンズライフ「遺品整理の費用・お支払い」(2026年9月16日確認)
  4. くらしのマーケット「遺品整理」(2026年9月16日確認)
  5. みんなの遺品整理「全国の遺品整理の料金相場と買取・口コミを比較」(2026年9月16日確認)
  6. みんなの遺品整理(トップページ)(2026年9月16日確認)
  7. 環境省「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください!」(2026年9月16日確認)
  8. 国民生活センター「遺品整理を頼むときは、事業者選びは慎重に」(2026年7月23日確認)
  9. 国民生活センター「こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル」(2026年7月23日確認)
  10. 消費者庁「消費者ホットライン」(2026年7月23日確認)